コロナ禍の今年、意外にも利用者が増えたサービスがあります。「少しでも良い音で聞きたい」。音楽好きなら誰でも思う飽くなき欲求に応えようと、あるお店が始めたイヤホンのオーダーメイドを取材しました。
20代学生:「(Q.オンライン授業とか増えました?)ほぼそうですね。場合によってはイヤホンを使います」「ゼミとかの集まりも基本的に全部オンラインになりました。イヤホンを買ってイヤーピースも何個か付いているんですけど、どれもいまいち合わないということが何回かあった」
50代会社員:「WEB会議とかで骨伝導タイプを使っていて、音質があまり好みじゃないので」
東京・秋葉原にある専門店では新型コロナウイルスの感染が拡大した今年、自分の耳に合ったイヤーピースを求める客が去年の約3倍に増えました。
株式会社タイムマシン・岡田卓也取締役:「テレワークが後押しになっていて、イヤホンを求める方が多くなった印象。『長時間着けていても耳が痛くならないもの』や『通話品質が良いものはどれですか』という質問を受ける」
そこで注目されているのが、プロのミュージシャンや音響技術者が使用しているインイヤーモニター、通称「イヤモニ」。大音量のステージ上でも特定の音だけを聞き取れる高い遮音性や抜群のフィット感が特徴です。プロ用のイヤモニは従来10万円ほどかかりますが、音にこだわる一般の人にも低価格で体験してもらおうと、去年10月にこのお店が始めたうれしいサービスがあります。
そのサービスとは、自分の耳の形にぴったりと合った「自分専用」のイヤーピースを作るというものです。まずは、緑色と白色が混ざり合うことで固まる特殊なシリコンを注射器で耳に注入。もう片方の耳にも注入して待つこと5分。待っている間はほとんど何も聞こえていません。できた耳型は大切に箱に入れられ、イヤピースに生まれ変わるために旅立ちます。無事に工場に送り届けられた耳型は、形に合わせてアクリルへと変貌を遂げていきます。表面を研磨してコーティング材を塗り、こうして耳型からできたイヤーピースを着けて世界に一つだけのオリジナルイヤホンの完成です。
株式会社タイムマシン・岡田卓也取締役:「同じ右耳、左耳でも型が全然違う方もいらっしゃって、イヤーピースも左右で本当はサイズを変えた方がいい方も結構多くいらっしゃる。
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